徒然流Blog

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[測定機不正輸出]「『核の闇市場』との関連はないか」

「結果的に、大量破壊兵器の拡散に加担したと批判されても仕方がないのではないか。

 精密測定機器メーカー大手のミツトヨによる外為法違反事件について、警視庁が捜査を進めている。

 遠心分離器の精度向上にも使える三次元測定機を、経済産業省の許可を受けずに中国とタイに輸出した容疑である。遠心分離器は、核兵器の製造に必要なウラン濃縮に欠かせぬ装置だ。」

(2006年2月17日1時24分 読売新聞)

「高性能の測定機など、軍事転用も可能な高度技術製品は、輸出貿易管理令でリストに掲載され、不正輸出が厳しく規制されている。日米欧など主要国の、国際的な枠組みに基づく制度である。

 無人ヘリコプターを無許可で中国に輸出したとして、ヤマハ発動機も警察の捜索を受けたばかりだ。リスト規制品と承知した上での確信的な犯行だったのかどうかは、今後の捜査にまつしかない。しかし、安全保障に対する、日本企業の認識の甘さが問われる事態である。

 警視庁が特に重視しているのが、「核の闇市場」に絡む疑惑だ。国際原子力機関(IAEA)が2年前、核開発の疑いがあったリビアを核査察した際、三次元測定機などミツトヨの3台の精密測定機器が見つかっていた。

 このうち三次元測定機は、ミツトヨが2001年にマレーシアの精密機器メーカーに輸出したものだが、その1年後にリビアに運び出されていた。

 このメーカーは、「核の闇市場」を作ったとされるパキスタン人の核開発研究者、カーン博士に関係する人物が設立したといわれる。リビア政府もIAEAに対し、測定機器は「核の闇市場」から調達したと認めている。

 警視庁はミツトヨのマレーシアでの取引についても無許可輸出だった疑いで調べている。使用者はだれか、民生用かどうか、なども確認していなかったとすれば、あまりに軽率ではなかったか。「核の闇市場」との関連を含め、取引の全容解明が必要だ。

 先端技術の宝庫である日本企業の製品は、核兵器や化学兵器、ミサイルなどを持とうとする国から狙われやすい。北朝鮮やイランも「核の闇市場」を通じて軍事転用が可能な製品と技術を入手したといわれる。日本企業は北朝鮮の主要な調達先になっていた、との指摘もある。

 企業間の市場獲得競争は激しいが、不正輸出が露見すれば、国際的にも批判され、信用に響きかねない。日本の安全を損なう結果となる場合もある。経産省も産業界に対し、改めて厳正な輸出管理を求めていくことが重要だ。」

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