徒然流Blog

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「男女交際、親にしかられ」 家出14歳、バスジャック

 愛知県岡崎市の東名高速道路上り線で16日、走行中のジェイアール東海バス(名古屋市中川区)の高速バスがナイフを持った若い男に乗っ取られた事件で、愛知県警は同日午後1時56分、岡崎市の美合パーキングエリア(PA)に停車させたバス車内で、監禁と銃刀法違反の現行犯で男を逮捕した。逮捕されたのは、山口県宇部市の市立中学2年の少年(14)。乗客10人と運転手(39)にけがはなかった。

 少年は動機について「女友達との交際をめぐり、親から『根性が曲がっている』などとしかられ頭にきた。親の人生をめちゃくちゃにしてやりたかった」と供述。山口県を通過し、広島県内で容疑者の17歳少年=当時=が逮捕された2000年の西鉄バスジャック事件が「頭をよぎった」と話しており、ヒントにした可能性がある。

 捜査一課などの調べでは、少年は正午に名古屋駅を出発した東京行きのバス車内で、運転手の首に果物ナイフ(刃渡り10センチ)を突き付け「止まるな、走れ」などと脅迫。パトカーが走行中のバスの前方に回り込み、岡崎インターチェンジ(IC)の手前2キロでいったん停車させ、捜査員が説得、5キロ先の美合PAに誘導した。

 捜査員がバスのドアを開けて再び説得すると、少年は落ち着いた様子でナイフ2本を運転席近くの台の上に置いたため捜査員が取り押さえた。暴れるなど抵抗はしなかった。「東京に着いたら人込みに紛れて逃げようと思った」と供述している。

 バスは2階建てで、午後6時すぎに東京駅に到着する予定だった。少年は始発から乗り込み、2階の座席に座っていた。
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 午後零時55分ごろ、乗り合わせた運輸営業部長(42)が「ナイフを持った男がいる」と同社を通じて110番。少年も自ら同1時10分ごろ「バスを乗っ取った。バスジャックした」と携帯電話で110番していた。

 少年は、宇部市内で両親と妹の4人暮らし。15日未明に家出し、家族が同日昼に山口県警宇部署に家出人捜索願を出していた。同日午後8時すぎ、JR小倉駅から新幹線に乗り、同11時半ごろJR名古屋駅に到着。駅周辺のホテルに宿泊した。

 16日朝、凶器の果物ナイフとペティナイフ(刃渡り12センチ)を駅近くの100円ショップなど2店で購入した。逮捕時、少年はサングラスをし、黒色シャツにジーパン姿で、サンダルを履いていた。
◆逮捕の少年 人気者、感情的な面も

 いつも冗談を言って周囲を笑わせる人気者−。逮捕された少年に対する同級生の評判は、クラスをまとめて引っ張っていくリーダータイプだった。

 入学した山口県宇部市内の中学校では1年生の時から学級委員。ブラスバンド部に所属したが、昨年秋に腰の病気を理由に退部した。2年になってからテニス部に入り直し、クラブ活動に意欲を見せていた。

 小学校の卒業文集につづった将来の夢はパイロット。「お客さまの夢を目的に運ぶ仕事」にあこがれたといい、学校の教頭も「悪い方にいかない子。非常に驚いている」とショックを隠せなかった。

 一方で「感情がすぐに表情に出る」と同級生。今春、休み時間にささいなことがきっかけで言い争い、友達に殴りかかろうとして教師に取り押さえられたことも。ただ、愛知県警によると、補導歴はなかったという。

 家出する前の12日、女子生徒との交際をめぐり、クラスの担任らが少年の自宅を訪れた。友人らによると、少年は「(少女と)もう一度、付き合いたい」と話していたという。

 16日記者会見した宇部市教育委員会は交際と事件との関係を問われ、学校側の対応は適切との見方を示し「交際問題をめぐって親子の間でいさかいがあった」と明かした。

 少年の父親は郵便局員、母親は看護師。ただ、近所に住む男子生徒は「家族について話しているのは聞いたことがない」と語った。

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