7月26日9時29分配信 京都新聞
雇用・能力開発機構が運営する職業体験施設「私のしごと館」(京都府精華町・木津川市)の運営を民間委託する競争入札について、機構を所管する厚生労働省は25日、大阪市の文化施設運営会社「コングレ」が落札したと発表した。
入札には2社が参加し、同社が約18億9900万円で落札した。委託は9月から2年間を予定する。
同社によると、受託後は「展示ゾーン」の一部を職業体験スペースに変え、利用者アンケートなどをもとに「環境問題に取り組む仕事」「医療・福祉に関わる仕事」など、新職種の体験を企画する。
また、▽職業体験を取り入れた専門学校・大学フェア、就職フェアの開催▽京阪神の企業の採用面接・研修での活用▽出産・育児や介護などの事情で離職した人の再就業支援▽旅行代理店と連携した奈良など近距離の文化遺産とのセットツアー−も企画するという。
収支面では、運営経費に対する収入の割合を、現在の1割弱から「5年後をめどに5割に改善する」との目標達成を目指す。
同館は約580億円をかけて建設、2003年3月に開館したが、毎年十数億円の赤字を出している。昨年末閣議決定された独立行政法人の整理合理化計画により、運営を包括的に民間委託した上で存廃が検討される。
一時は廃止論も出ただけに、精華町の木村要町長は「ひとまず、ほっとしている。地元自治体として積極的な連携イベントの実施を通じ、盛り上げていくとともに、施設機能が存続されるよう要望していく」とコメントした。



