名古屋1―1大分(ナビスコ杯=3日)──ひたすらに守った。リーグ戦4位につけ、ナビスコカップでも準決勝進出を果たした堅守。大分はこの日も、我が道を信じきった戦いを見せた。
大分の堅守速攻の心臓部とも言える、エジミウソン、ホベルトの両ボランチが欠場。中盤をほぼ名古屋に支配され、受け身一辺倒でDFラインには5人が並んだ。紙一重でしのぐ守備にも限界はある。64分、ゴールライン上でDF深谷が必死にかきだしたボールがFWヨンセンに当たり、ゴールイン。ただ、この1点に下を向かなかった。
「ここまで来たら絶対に取りたい」と誰よりもナビスコカップにこだわっていたエジミウソン。そして「みんなを信じている」という言葉を残して、日本代表の遠征でチームを離れたGK西川の思い。69分、FWウェズレイが相手のバックパスをさらって奪った同点ゴールは、シャムスカ監督が「ファミリー」と呼ぶチームの強さの象徴だった。
最後まで捨て身の守備を続け、試合終了の笛と同時にピッチに倒れ込んだ。アウエーゴールを奪っての引き分けは大分にとっては、勝ちに等しい。決勝の舞台に一歩前進した。(崎田良介)
(2008年9月3日22時29分 読売新聞)



