町立小学校6校が来春に1校へ統廃合される熊本県小国町で、6日から相次ぎ各校で「最後の運動会」が開かれている。子どもたちの歓声が上がったが、少子化と財政難に直面する過疎地の厳しさを嘆く声も聞かれた。
6日に運動会をした西里小は1875(明治8)年の創立。5・6年生と3年生の計2学級で児童は7人。紅白に分かれる徒競走などはすぐに終わったが、伝統の和太鼓と徒手体操をアレンジした演技は20分間近く続き、集まった住民や卒業生ら約300人から大きな拍手を受けた。7人を囲んだ記念撮影もあった。
卒業する1人を除く6人は、来春に統合して発足する小国小(現在は宮原小)へスクールバスで通う。5年生の長谷泰我君は「新しい友達が増えるのはうれしいけど、西里小で学んだことは決して忘れない」と話していた。
町の人口は約8500人。児童数は現在28学級416人。四半世紀で半分以下になった。複数校を残すことも検討したが、複式学級が解消しないことや通学路の問題などで、昨年春に町議会が1校への統合を認めた。
町教委によると、小国小は14学級になる見込み。統合前と比べ担任教員や養護教員は減る。学校管理費が年間2800万円浮くが、スクールバスの運営費に消える。ただ、老朽化した複数の校舎の建て替え費からは解放される。
町は5年前に一般会計予算が60億円台を割り込んだ。町税と交付税の落ち込みが目立ち、支出を絞り込んでいる。
西里小を地域で支える育友会の穴見正利会長は「学校は地域の核であり寂しい限りだが、今の3年生が卒業すると、児童はいなくなる。将来を考えると仕方がない」と語った。(赤塚隆二)



