2008年11月21日10時00分 / 提供:ゲンダイネット
「私学の雄」が大麻問題で大揺れだ。
早稲田大は17日、既に逮捕が明らかになった3人の学生とは別に04年以降、大麻取締法違反容疑で学生4人が逮捕され、退学処分にしていたことを明らかにした。
また千葉県警は同日、別の早大生(20)の逮捕状を取ったと発表。早大の“大麻汚染”は広がる一方だ。
早大によると、4人はいずれも国際教養学部。04年に2人、今年に2人が大麻取締法違反(所持)で逮捕され、退学処分となった。
この日の会見で、大学側は「全学生に対し、違法薬物に関する警告文を発信し、周知徹底を図る」とのコメントを出すのが精いっぱい。同じ学部で大麻所持が起きたことに対しては「国際交流……」などとワケの分からない説明に終始した。
「大学側の対応はあまりにもオソマツです。慶応や法政など大学生の大麻所持が次々明るみになり、早大の学生の間では『ウチも危うい』と公然とささやかれていた。それなのに、読売新聞が一連の大麻事件後に行った調査に『摘発者ゼロ』とウソをついた。過去の事件を公表しなかった理由を問われた藁谷友紀・常任理事は『すでに社会的制裁を受けている』などと言い訳していたが、これでは隠蔽体質と言われても仕方がないでしょう」(関係者)
そもそも早大生に大麻汚染が広がったのは、大学の拡大戦略と無縁ではない。6人の逮捕者が出た「国際教養学部」は04年、「外国語教育の徹底」を掲げて新設した“鳴り物入り”の学部だ。
「国際教養は、慶応などの他大学をライバル視し、『政経』以外の看板学部にしようとつくった学部です。少人数の講義と英語至上主義がウリで、1年間の留学をカリキュラムに義務付けているのが特徴ですが、学部内で幅を利かせているのは帰国子女や留学生。彼らの中には語学はできるが、中学レベルの歴史や漢字をロクに知らない学生もいる。こうした中で、一部のデキの悪い学生が大麻を広める温床になっているという声もある。少子化で『学生確保』の拡大戦略を急ぐあまり、結果的に質の低下を招いているのは確かです」(前出の関係者)
首都圏での系列小学校や中学校開校に加え、最近では地方への系列・付属校づくりに乗り出した早稲田。来年には大阪府茨木市で系列の中学・高校の募集を始めるほか、佐賀県唐津市にも中学・高校を開校する予定だ。
ブランド力強化は結構だが、大学入試に「薬物」や「国内罰則法」も加えた方がいいのではないか。
(日刊ゲンダイ2008年11月18日掲載)



