ゴーイング・コンサーン(GC)企業が急増している。
GCは事業継続に「重大な疑義」が生じた企業の決算書に、監査法人が注記するもので、企業リスクを知る有力な手がかりである。民間調査大手・東京商工リサーチが作成した資料と編集部が独自に調べたGC企業は152社にのぼる。
GC企業はミニバブルの06年で51社、07年65社だったが、08年には101社と一気に増えて、この流れが止まらない。3月期本決算の企業の9月中間決算だけでも新たに19社に注記が付いた。
「建設・不動産関連の注記が多いのは相変わらずですが、金融や情報通信、小売り・卸売り、サービスなどへの広がりが目立つ。全業種に不況が広まりつつあります」(東京商工リサーチ情報部)
注記の中でも特に指摘されているのが、「財務制限条項」への抵触だ。「継続的な営業損失」「営業損失および営業キャッシュフローのマイナス計上」「2期連続の大幅な当期純損失」「債務超過」などが制限条項に当たる。コンプライアンス(法令順守)違反に伴う資金繰りの悪化を指摘されたところもある。
11月には上場企業倒産数が30社に上り、戦後最多になった。GC企業ではすでにスルガコーポレーションやゼファー、真柄建設などが倒産している。
●金融機関の選別が焦点
こうした状況下ではGC企業を取り巻く環境はかなり厳しい。それでなくても、金融機関は融資のパイプを絞っている。金融庁が笛を吹いても、資金を出さない。GC企業は貸し渋り、貸しはがしの恐れがあるのだ。
「今後、GC企業が増えていくのも間違いない。決算を乗り切るために、監査法人をかえるところが出てくる可能性もある。聞きなれない監査法人に依頼した企業にも注意が必要でしょう」(前出の情報部)
GC企業は瀬戸際だ。
(日刊ゲンダイ2008年12月4日掲載)
【GCが注記された上場企業】
◆アーティストハウスHD
◆アイ・ビー・イーHD
◆アイレックス
◆旭ホームズ
◆アセット・インベスターズ
◆アゼル
◆アドバックス
◆アドバンスト・メディア
◆アプレシオ
◆アルデプロ
◆安楽亭
◆イエローハット
◆石垣食品
◆石川島建材工業
◆イチヤ
◆イトーヨーギョー
◆インスパイア
◆インター
◆ウインテスト
◆エネサーブ
◆エムジーホーム
◆エンシュウ
◆オー・エイチ・ティー
◆オートウェーブ
◆オープンインターフェース
◆オープンループ
◆岡藤HD
◆岡本硝子
◆オックスHD
◆オメガプロジェクトHD
◆オリカキャピタル
◆紀州製紙
◆北日本紡績
◆キムラタン
◆クオンツ
◆クリムゾン
◆グローバルアクト
◆クロニクル
◆光陽社
◆ゴールドウィン
◆コネクトテクノロジーズ
◆小林洋行
◆コマーシャル・アールイー
◆コムシード
◆五洋インテックス
◆相模ハム
◆さが美
◆サハダイヤモンド
◆ジー・エフグループ
◆ジェイ・エスコムHD
◆ジェイオグループHD
◆塩見HD
◆ジャストシステム
◆ジャニス工業
◆ジャパン・デジタル・コンテツ信託
◆ジャパンケアサービスグループ
◆ジャルコ
◆省電舎
◆昭和ゴム
◆シルバー精工
◆シンワオックス
◆すみや
◆セイクレスト
◆ゼクス
◆ゼンテック・テクノロジー・ジャパン
◆そーせいグループ
◆ダイキサウンド
◆大電社
◆ダイナシティ
◆ダイヤ通商
◆中日本鋳工
◆ディーワンダーランド
◆デザインエクスチェンジ
◆デュオシステムズ
◆天龍木材
◆東邦グローバルアソシエイツ
◆東和メックス
◆トッキ
◆飛島建設
◆トラステックスHD
◆ナイガイ
◆ナカイ
◆ニチモ
◆ニッシン債権回収
◆日本科学冶金
◆日本橋梁
◆日本精密
◆ニューディール
◆ネクサス
◆ネクステック
◆ネクストジャパンHD
◆ネットインデックス
◆ネポン
◆バーテックスリンク
◆創健社
◆バナーズ
◆パルスティック工業
◆ぴあ
◆ビーアールHD
◆ビーマップ
◆東日カーライフグループ
◆光ハイツ・ヴェラス
◆ビジネス・ワンHD
◆ビジョンメガネ
◆ビスケーHD
◆フィンテック グローバル
◆フージャースコーポレーション
◆フジコー(マザーズ)
◆富士ピー・エス
◆不二家
◆フューチャーベンチャーキャピタル
◆フライトシステムコンサルティング
◆プラコー
◆フリード
◆フルキャストHD
◆ベリテ
◆ベンチャー・リンク
◆ホロン
◆松尾橋梁
◆松本建工
◆宮入バルブ製作所
◆ムラキ
◆モック
◆森電機
◆ヤマノHD
◆ユニオンHD
◆ユニバーサルソリューションシステムズ
◆ラ・パレル
◆ラオックス
◆ラディアHD(旧グッドウィル)
◆ランシステム
◆理経
◆リビングコーポレーション
◆リミックスポイント
◆リンク・ワン
◆ローマイヤ
◆ロプロ
◆関西汽船
◆新星堂
◆総和地所
◆中央コーポレーション
◆日本エル・シー・エー
◆比較.Com
◆21LADY
◆GDH
◆LTTバイオファーマ
◆NFKHD
◆NISグループ
◆NowLoading
◆Oakキャピタル
◆TCBテクノロジーズ
◆YAMATO



